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社会人野球・日本選手権大会
 今更ですが昨年のドラフト後に行われた日本選手権大会を振り返る。今大会はドラフトに指名された選手が多く出場している事もあり、それなりに楽しむ事が出来ました。でもやっぱり試合時間がだらだらと長いんだよな、社会人野球は。あまり気が進まない事もあって、今更になってしまったわけです。

 指名された選手では、能見(大阪ガス⇒タイガース)、岡崎(松下電器⇒タイガース)、野間口(シダックス⇒ジャイアンツ)、久保(松下電器⇒マリーンズ)、田中(JFE西日本⇒カープ)の5人を確認しました。他に忘れた人はいないと思うけど…。(汗)

 能見投手は昨年(2003年)のこの大会のピッチングを見て自由枠候補になるだろうと思いましたが、都市対抗の出来は悪かったですよね。140キロ前後のキレのあるストレートは制球力もあるけれど、球質が軽いので甘い所に放るとピンポン球の様に飛ばされます。それと投球全体に余裕が感じられません。夏場になると体重が落ちるのは長丁場のプロでは不安材料になるかと。秋になると活躍する傾向は好ましいとは言えませんよね…。

 岡崎捕手は流石に立派な体格をしております。打順は8番で冴えない内容でしたが、それよりも捕手は投手に好かれる性格でないと駄目だと思うので、積極的に先輩に話し掛け、使ってもらって結果を残す。使ってもらうにはバッティングを向上させてファンにアピールするのが早いだろうけど、首脳陣に決断できるかな?

 野間口投手は140キロ前半から中盤の真直ぐで押し捲るパワーピッチング。社会人の小柄で非力な相手にはこのパワーピッチングが通用するかもしれないけれど、プロではシュート回転して甘い所に行くと痛打されそうだ。でも投球フォームに手を加えると野間口の良さが霞んでしまうような気がするので、このスタイルを貫くしかないかと…。

 久保投手は腕が縦に振れないので投球フォームからは威圧感がないし、スピード表示ほどの速さも感じない。シュート回転する球筋も気になるが、時折見せる表情からは精神面での不安も…。キューバとの壮行試合以来、良さが伝わってこない。

 優勝した田中投手はフル回転でしたね。何故か腕が長く見えて、手元でピュッと伸びてきそうなストレート。少し疲労が見えたのでスタミナが課題か、と感じましたがコンディションが良ければストレートも走るかもしれません。

 今年解禁される投手では斎藤信介(NTT西日本)が素晴らしかったです。社会人になってから上手投げにフォームを変えたそうだけど、投球スタイルは木塚(ベイ)にそっくり。140キロ前半、中盤もコンスタントに計測し、まだまだ余裕も感じられ、他の投手とは明らかに球威も違う。即戦力が欲しいところにはお勧めだが、この投手もシュート回転する球筋です…。

 個人的に思わず楽天にお勧めしたくなったのが加納良明(サンワード貿易)です。加納投手は年齢が27歳ですが、所属していたチームが廃部になってしまっても野球を続けたくて北海道まで赴いた野球小僧で、何か伝わってくるものがありました。中継ぎでフル回転できそうな体躯から140キロ前半を常時投げられます。下位指名でどうですか?(笑)

 その他には、福竹三塁手(JFE西日本)、堀二塁手(松下電器)、中村中堅手(シダックス)なども目立っておりました。
by 2dstyle | 2005-01-23 01:37 | draft
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