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東京六大学・秋季リーグ戦
 この秋は六大学を一通り見ることが出来て大変満足でしたが、心残りがあるとすれば明治・清代投手、早稲田・越智投手を確認できなかったことかな。でも清代投手はまだ2年だし今後の楽しみにするとしよう。

 その六大学で一番惹かれた選手は、法政・大引遊撃手。まだ2年だというのにクリーンアップを任され貫禄充分。ストライクは逃さない積極的なバッティングに、プロ向きな良い顔している。バットが下から出る時もあるが、そういったレベルを既に超えているだろう。今後どれだけ安定した守備が出来るかにもよるけれど、まず争奪戦は避けられないと思う。法政…縁が無いかな。(笑)

 慶應・加藤投手は個性的な投げ方をする。振り被ってから右足を上げるまでは非常にゆっくりとしているのだが、そこから急に忙しくなるタイミングの取りづらい左腕だ。昔、一本足の大豊(D)に対して宮本(G)がわざとそんな投げ方をしていたのを思い出した。まだ一年だがマウンド度胸もあるし、変化球で簡単にストライクが取れることも強みだろう。特に縦に鋭く落ちる変化球が素晴らしい。また、先発以外では野手として起用したいほどバッティングも良い、センスを感じさせる選手だ。

 六大学で最もタレントが揃っている早稲田。スワローズ入りが決まっている田中遊撃手は自由枠を行使するほどの選手か?と、当初は思っていた。昨年までは二塁手で、堅実な守備はするけれど目立たない地味な脇役だったが、今秋から遊撃手になり、その安定した守備に見れば見るほど惹かれていった。打撃では苦労するかもしれないけど、内野手は守れることが何よりも大切。宮本の後継者として活躍すると思う。

 投手では大谷のピッチングが逞しくなった。スピードは140キロ前後だけれど、高校生が投げる140キロとは一味違う。もう少し上背があれば…と報徳の頃は思ったが、プロの球質に近づいたようだ。フィールディングも相変わらず素晴らしい。もう一人、佐竹というサイドスローも面白い。140キロ前後の伸びのあるストレートにスライダー、チェンジアップ、あとシンカーあたりを習得すれば来年は上位候補かも?!。決め球に苦労しているような印象でした。

他にも甲子園で活躍した懐かしい選手を見ることが出来て大変満足、一喜一憂でした。
# by 2dstyle | 2004-11-13 02:38 | draft
落合の戯言。
 まず初めに、落合という男は「マスコミになぜ本当のことを言わなければならないのか?」を一年通してきた男である。それを踏まえた上で、あるスポーツ番組での落合の一言。
「高校生は獲らないよ。どうしても2,3年は体力作りしないとね。」
彼の話を聞いていると、「どうせオレは2,3年しか監督をやらないんだから、今さえ良ければいいんだよ」と、勘繰りたくなってくる。極端なことを言えば、ドラフトは現場の声を一切無視して編成やスカウトが独断でやってしまうべきだね。短期、中期、長期的視野に渡って今のドラゴンズのチーム構成を判断すれば、川上の後を継ぐ次世代のエース候補がいないことは明白なのに、大学・社会人のバイプレーヤーばかり指名するとは愚策としか言い様が無い。

また、高校生を自前で育て上げていくその過程に、ファンは共感したりするものだし、チームの中核を担うのは、高卒ルーキー達であることがドラゴンズの伝統でもある。3~5年掛けてでも指名するだけの価値がある選手達こそが、未来のイチローや松井ではないのだろうか。どうも落合には、高校生で上位指名されるような野球エリートに対してのコンプレックスがあるのではないかと感じてしまった。

そして今日、中田スカウト部長がラジオにゲスト出演した。
「高校生も視野に入れている。」
と仰ったが、そのニュアンスからは指名は無いと思われる。多くのファンが高校生の指名を熱望しているのを察しての言葉だろうけど、当日のドラフトが余程荒れない限り、もしかしたら下位指名で、ぐらいでしょうね…。

…と、ここまで批判してきましたが、忘れてならないのは、今年の高校生は上位指名するだけの価値がある選手はどれほどいるのか、という事。夏の甲子園が終わった後の総括で、「投手に何人かの優れた素材がいたが、野手は殆どいない…」とスカウト陣は締めくくりました。ダルビッシュや江川(宇治山田商)、涌井(横浜)は別格として、他には確かに見当たらない。石川(横浜)や生島(大阪桐蔭)、素材型の投手を何人か候補に挙げたいくらいだ。

そう言ったことを全て踏まえた上での戯言ならば納得しないでもないが、現実的に候補に挙げられている下位指名を見ると、「やっぱり違うよなぁ…」と呟きたくもなる。
# by 2dstyle | 2004-11-10 23:01 | draft