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期待の二人
 先日のファーム、甲子園での試合は見ごたえありました。4月のときは点差以上に完敗という印象が強かったですが、今回は手応えあり。30歳前後のベテランが中心になって勝利を目指すより、若い選手が台頭する姿を確認できたのが何より嬉しい。

 投手では、初めて高卒ルーキー高江洲投手のピッチングを見ました。驚きました。これほどの素材があの順位に残っていたことに、そしてスカウトの目の確かさにも。スピードは130キロ後半、数球140キロを超える程度ですが、球持ちがよく、球速以上に速さを感じる、ストレートの伸びは絶品!

 『ストレートしか投げない。ストレートが来ることは分かっている。でも、打ち返すことが出来ない。ホップする球筋。』…ただこの球団は、素材が良ければよいほど一軍起用を急いだ挙句、故障させるのが伝統になりつつあるので心配だが。(笑)

 185センチと上背もありますし、3年目にはローテーションも視野に入れられると思います。カーブ、スライダーのキレ、コントロールもまずまずですし、クイックなども悪くない。特別に不安視するところが無いので、体力面を含めた全体的なレベルアップが望まれる。

 野手の方では、3年目の中川遊撃手。1年目は病気などで棒に振り、2年目は遊撃・二塁の守備に明け暮れましたが、ようやくその守備にも慣れてきたようです。昨年は慣れないポジションに失策数が増え、今年も一塁・二塁・三塁・遊撃と全ての内野を回されている状態ですが、急がば回れ。守れる選手こそがレギュラーに一番近いのは間違いない。

 今回初めて遊撃の守備を見ましたが、その姿には井端を意識しているのがはっきりと窺えた。捕球の仕方がそっくりだったことに思わず笑ってしまったが、イレギュラーに反応してアウトにするなど、その上達振りが微笑ましかった。

 昨年は守備重視ということで、打撃は高校時代の面影が消え失せる感じで残念だったけど、今年に入りようやく、フォームが様になってきたようだ。ただ、まだその形が自分のものになっていないので、振り抜きが弱い。もう一回り体を大きくして、守備にも余裕が生まれれば、バッティングは格段に良くなるだろう。

 この二人が将来を支えるのは間違いないと、確認できた試合でした。
by 2dstyle | 2006-06-20 06:22 | dragons
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